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優しく降りそそぐ暖かな空気と心地よい自然の音をBGMに、俺は窓際のソファで昼寝を楽しんでいた。
チャイムが鳴り響き、外のざわめきを不快に思っていると、勢いよく部室のドアが開けられた。
「いたいた~!やっぱりここか」
入口に立つ郁巳(いくみ)が呆れた顔をしてソファに横たわる俺を見ている。
「お前、また藤(ふじ)センの講義サボって~、出席日数足りるんか?」
郁巳は荷物を降ろし、俺の向かいのソファに腰を下ろした。
「ん~?ふぁ~…大丈夫だって、ちゃんとその辺は計算してるから。」
ソファから身を起こし、俺は大きな欠伸をする。
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