ジャンボ

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 深夜、部屋全体をぼんやりとテレビの明かりだけが照らしていた。  別に見たくて、見てるわけじゃない。ただ眠れない夜の退屈しのぎだ。  キザな男ならそう言うだろう。  でも、その番組を見たかった。ほぼ無名に近い芸人がオンエアをかけて、ネタを披露する。  会場の客から面白いと票が多かったネタのみが放送される。  それがテレビで、それが笑いだと確信している。笑いはシビアで好きだ。  だが、今日のは究極につまらない。  高校生みたいに勘違いした男が、ステージを右往左往してたり。  東京シュールと名ばかりの意味不明なコント。  客の笑いもざわめきに近い。  山田は思った。 「俺が本気を出せば、絶対、俺の方が面白い」  そう信じていた。大学ノートを開いて、鉛筆を握り、ネタを書く。  くわえ煙草はしてないけど、Seventeen's map
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