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放課後、ヘッドホンを装着して屋上へ向かう。
あの羽の舞のことを知りたい。
そして、できればもう一度この目に焼き付けたい。
屋上入り口のドアへ手をかける。
ヘッドホンから流れる音楽が僕を落ち着かせた。
よし、開けるぞ。
力を込めて押すと、ギギギッと重い音がしてドアが開く。
僕を魅了した、あの羽。
それが集まってできた大きな翼。
そしてその翼に守られるようにして横たわる彼女。
美人で無気力で周りから浮いている僕のクラスメート。
大谷 空さんがいた。
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