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『ゲームを終了しました。接続を解除して下さい』
そのアナウンスが流れるのを聞いた後、俺はゆっくりと目を開き、首の後から伸びる接続コードを外す為、視界の中に表示された“Release”を目で追って選択する。
カシュ…という音と共に接続コードが外れたのを確認すると、俺は隣で同じ様に接続を解除し終えたヒロに先ほどのゲーム…Artificial War―日本語で“模擬戦争”という意味らしい…。なんと安直なネーミングだろう…―の感想を述べるべく、口を開く。
「ヒロ…これは…」
「どうだった?」
俺が今から言う感想が分かっているのだろうか、ヒロはニヤニヤと口元を弛めながら先を促す。
…なんだかそのまま感想を言うのは負けた気がするが、この際それは良いだろう。
それほどに、このゲームの感想は偽り様がない…。
つまりは…
「すっ……げぇー面白い!」
の一言に尽きるのだ。
だろう?と笑って答えるヒロに、俺は頷きながら次々とまるで先ほどのゲーム内のマシンガンの様に感想という名の賛辞の嵐をぶちまけていく。
「あんなリアルなグラフィックのゲーム、やったことねぇよ!それに重さも、銃を撃った反動もかなりリアルだし、本当に疲れるってのもすげぇ!それに…(以下長いので省略)」
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