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「てか、最後のあの女の子凄かったよな…」
10分以上Artificial War(以降は長いのでAWと呼ぼう)の感想をぶちまけた後、俺は思い出した様にそう口にした。
「あぁ、“リトル・メシア”のことか」
「“リトル・メシア”?」
「そ。本名は違うけど、いつもフラリと敗色濃厚の軍に加勢しては、必ず救っていく“小さな救世主”って意味でそう呼ばれてるらしい」
「へぇ…」
“小さな救世主”…ね。
勝てる見込みが殆ど無かった俺たちの軍へ加勢し、一人で幾人もの敵軍を葬り去って行く姿は、味方の俺たちからすると心強く、なるほど、確かに“小さな救世主”という二つ名は最適だろう。
…まぁ若干安直な感じは否めないがな。
「にしても、本当に羨ましいな…」
そう言って、俺は先ほどまで首の後に挿さっていた接続ケーブルの先にあるAWを発売するに当たってAMANOという会社が開発した機械―俺は詳しいことは知らないが、この機械が補助することで、あのクオリティを発揮出来ているらしい―を見つめる。
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