彼の存在

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彼と旦那は同郷で学校も一緒でした。旦那の2歳上になる。そう言う安心感もあったのか、彼には素直に胸の内を打ち明けた。「うちの旦那、機嫌悪いと凄いんだ」「どんな風になるのよ」「八つ当たりして凄いの」「叩いたりするのか」彼はすぐそう言った。私はドキッとした。「うん」「女を叩くのは男として最低だな」「そうだよね」「今でも叩くのか」「少なくなったけど時々」そんな会話だったけど彼のこの言葉にギスギスした心がふと軽くなった。今でもその感覚は忘れない。泣きたくなるくらい優しい彼の言葉。私は一気に恋に落ちました。
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