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識上の不思議な力について知っていた霜溝は、その光景を目にすると。
出番だヒーロー、などと言いながら無理矢理、識上を路地裏に押し込んだ。
ん?と不良の視線が識上に集まったところでトドメの一言。
「やいコラ!女の子一人しか泣かせる事が出来ない進化に失敗した猿どもめ!
この俺がけちょんけちょんの、ぎったんぎったんの、クルクルパーにしてやるぞ!」
ってこいつが言ってました、と最後に自分の身の安全を確保する言葉と、
それを必死に否定する識上と、
お食事を途中で中断させられ怒り狂うライオンのような不良達を残し、さっさと一人逃げていった。
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