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「(…………何話してんだ、あいつら…)」
席が近い為か小羽と芙蓉の話し声で目が覚めた
「あ、壱琉が起きたのです」
「ふふ、壱琉くん鞄の痕がついてる」
「ぷぷっ…今の壱琉は滑稽なのです、だから笑ってやるのです!」
「…………いい加減にしろよテメー…」
壱琉が不機嫌そうに言えば芙蓉は慌てて小羽の後ろにサッと隠れた
「おおっ、鬼が現れたのです!小羽、助けろなのです…!」
「えっ……?」
「見ろです小羽、あの睨み付け具合は半端ないのです、鬼並みなのです!」
芙蓉は暴走しながら鬼、もとい壱琉を見ながら小羽に助けを求める
「えーっと………」
「小羽…その馬鹿を庇う必要はない、俺によこせ」
「いっ、嫌なのです!」
「黙れ」
そう言って壱琉が芙蓉の襟元を引っ張り
「なっ、何するですか壱琉!!これは列記とした虐めですよ!?」
「虐めじゃない、躾だ」
「躾!?!?」
その後、担任の教師が来るまで芙蓉が痛い目をみたのは言うまでもない
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