第一話

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    「遅いですよ壱琉、何をボサボサしてるですか!」       「壱琉くん、おはよう」       「はよ………小羽」       「むっ…僕も居るですよ壱琉!相棒におはようの挨拶は無いのですか!?」           ウゼー………。   朝からテンションが高い微妙な敬語で話している奴は葉月 芙蓉【はづき ふよう】   マイペースと言うかゴーイングマイウェイと言うかとにかく馬鹿。           「誰が相棒だ、朝から煩い…」       「またまたぁ。照れるなですっ、僕と壱琉の仲じゃないですか!」       「照れてねぇし……つうかどんな仲だよ」       「今日も壱琉くんと芙蓉くんは仲が良いね」           そう言いながらクスリと可愛らしい笑みを溢しているのは天宮 小羽【あまみや こはね】   幼馴染みで俺が特別に想ってる女、つまりは好きな奴ってこと。           「どうかしたの、壱琉くん?」       「っ、いや……別に」           無意識に小羽をずっと見てたのか、俺…。   うわ…恥ずかし過ぎる。           「気にするなです小羽、壱琉は小羽に見とれていたのですよ」       「えっ…?」       「名探偵の僕には分かるのです、壱琉は小羽が…」          
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