続夢の続き

3/4
前へ
/16ページ
次へ
森には、細い道が一本だけ奥へと続いていた。 周りはもちろん、木に囲まれている。 その木々の隙間から、太陽の日が差し込み、道は白く、葉はキラキラと光ってるいる。 しばらく歩くと、道が二つに分かれていた。 道と道の間には看板が立っている。 「えっと、左が森で右が海……。海?」 辺りを見渡すたが、周りは森しかなく、海の気配などない。 「でも、こっちは行きたくねぇなー」 森と書いてある方の道を見ると、そこは限りない暗闇。 光が入らないのか、向こうの方が一切見えない。 時々、動物の不気味な鳴き声がどこからともなく聞こえる。 「……!」 何か一瞬見えた気がした。 三日月の様な形でユラユラと揺れていた、 それはとても不気味だった。 少し怖くなった有栖は、海がある方へ進んだ。
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加