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「僕に吐瀉物をぶちまけてくれたことかい? その程度のことはどうでも良いよ、“僕達”の目的と比べたらね」
そう言って幼女は微笑んだ。どうやら許してもらえるらしい。だが……。
「目的って……?」
「ああ。しかし、それを言う前に自己紹介といこう。その方が話も分かりやすい」
そう言ってエプロンを外し、座布団の上に正座をする。俺もつられて居住まいを正し、向かいの座布団に座る。格好は昨日の酒臭い格好のままだが。
俺が向かいに座り終わるのを見届け、幼女は口を開いた。
「僕の名前は花澤 周子(はなざわ ちかこ)。職業……と言うのかな、職業は『トイレの花子さん』をやらせてもらっているよ」
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