第壱怪『トイレの花子さん』Ⅰ

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「その女児は和式便所で発見されたんだ。体をぐちゃぐちゃに折られ、『無理矢理に便器に詰められた状態』でね。 それは、そう……まるで便器に吸い込まれ、つっかえてしまったような状態だったよ」 俺の頬を冷や汗が伝う。 その……その『死にかた』は……! 「気付いたみたいだね。そう、これはそっくりなんだよ」 そう言って一呼吸分、間を置く。 「僕の元となった怪談、『トイレの花子さん』とね」
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