第壱怪『トイレの花子さん』Ⅰ

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「ん? あぁ、何か良からぬ勘違いをしているな。昨日は激しく嘔吐していたからね。そのうえ、トイレで気絶していた君を、君の友人達が自宅まで運んできたってわけだよ」 良かった! 何も無くて本当に良かった! でも、嘔吐……気絶……。 「あぁぁぁぁぁっっ!!」 「さっきから落胆したり、大声を出したり忙しいね。ご近所さんに迷惑だよ?」 思い出した……。昨日トイレにいた美少女……! いや、でもそうなると……。 「えっと、昨日は申し訳ありませんでしたぁぁぁっ!!」 人生で初めて土下座をした。しかも、自分より5つは年下に見える幼女に。
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