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娘ラルーに相応しい婿を探そう。 我,若かりし頃より落ち着いたのは妻に恋したからである。 華奢で可憐で美しく優しさ溢れる妻に出逢い心から大人になった。 娘も我に似たのなら惚れた男ができれば大人しくなるだろう。 娘に相手を作られるのは我としては寂しいものだ。 だがもうじき成人の儀が始まれば娘に男が寄ってくる。 娘に相応しき男がそこにいるかは不安である。 我,不安である。 ならば我が率先し婿を探し,娘の成人の儀ののち婚約させれば安泰だろう。 ……我,早く孫がみたい。 ,
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