いち

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「ぶっ」 大真面目な正義に対して、 俺は思わずふきだした。 「なんでわらうんだよ!」 「いや、だってさ‥」 なんとなく懐かしかった。 俺も初恋は幼稚園の先生だったな‥。 少しだけ生意気な正義に愛着がわく。 「結婚式には俺も呼んでくれよ?」 「やだ」 「なんでだよ~!」 「おまえ、なるせつれて逃げそうだもん」 「しねぇよ~そんなこと」 「いや、する」 笑う俺に対して相変わらず正義はにこりともしなかったが お互いの距離がほんの少しだけ縮んだ気がした。 .
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