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一方、永田はライトノベルを読んでおり、レイナは90年代に流行った少女向け走り屋マンガを読んで時間を潰していた。そして、あまりに長く待ちぼうけを食わされている山下と工藤は……
山下
「ユビスマ1!!ドーン!!」
工藤
「あちゃー!!しもたぁ」
今、暇潰しとして流行りのユビスマをやっていた。遊び方は簡単。狙った数を言う。この数と自分と相手が立てた親指の総数が一致すれば王手、さらに一致すれば勝ち抜けとなるのである。
工藤
「なんか、ユビスマも暇やな……」
山下
「オレも暇潰し考えときゃよかったぜ……」
その時、舞衣が空を指差し、こう言った。
「あ、612国内便が来たわよ!」
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