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『ニャー』
サーシャは机の前で一度鳴いて、消えた。
目には見えないけれど…
気配が消えたから…サーシャはここにはいないだろう。
竜蘭「机の中に何かあるの?」
私はいつの間にか溢れ出た涙を拭いながら、引き出しを開けてみた。
そこには…
竜蘭「ランプ…」
骨董屋で買ったランプ…
私はそれを手に取った。
竜蘭「ランプの精…もしいるのなら願いを叶えて…。私…もう一人は嫌なの…。寂しいのは…もう嫌…。」
そう言ってランプを擦ると、ランプは光を放ち、私をのみ込んだ。
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