砂漠の扉

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しかし、どれだけ待っても痛みは訪れない。 それどころか、何かが私をふわりと包み込んだ。 布? 「早く急げ!!」 「第一王子への献上品だぞ。丁重に扱え!!」 えっ? えっ!? 私はいつの間にか大きな布袋の中にすっぽり収まっていた。 第一王子への献上品… それって…もしかしなくても私のこと!? 何も見えない。 何も分からない そのことが無性に不安を煽った。
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