砂漠の扉

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何を言っても無理そうだ…。 私は大人しく洗われることにした。 泡々になった体を女官は丁寧に流し、私を温かいお湯につからせた。 至れり尽くせりってこのことを言うのかな? 竜蘭「あっ、このお風呂いい匂いね。なんの匂い?」 「キバナコスモスでございます。」 コスモス…。 竜蘭「へ~、砂漠にも花は咲くんだ。」 きっと、少ない水を取り入れて、必死に生きてきたんだね。 なんだか愛おしいな…。 私はお風呂に浮くキバナコスモスに、そっとキスをした。
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