期末テストの様です

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嫌だ嫌だと駄々を捏ねる雅彦を見て、カイは深い溜息を漏らした後、すぅ、と息を吸い込む。 何をするんだろう、と見ていると、 「長泉! 理事長なら此処に居るぞ!!」 と、声を張り上げて、言った。 数秒後、ドドドドド…という地割れの様な音の後に壊れるんじゃないかと思う程、乱暴に扉が開けられ、亜樹が現れた。 「理事長…! アンタ、こんな所に…!!」 「あ、あああああわわわわ」 「ほら、早く社先生から離れて! 理事長室戻りますよ!!」 「やだぁあぁあぁあぁあ!!」 「いい大人がぐずるな!! さっさとしろ!! 駄目男!!」 そう言うと亜樹はカイの足に引っ付く雅彦を無理矢理引き剥がす。 「嫌だぁあぁあ鬼ぃいぃいぃ!!」 「Shut up! Scamp it!!(黙れ! いい加減にしろ!!)」 般若の様な表情で流暢な英語を使い、亜樹はぐずる雅彦を黙らせる。 雅彦が黙った(この場合は怯えた)のを確認すると笑顔を浮かべて教室を見渡す。 「騒がしくしてすみませんでした。コレは僕が連れていくんで、皆さん、テストに集中して下さい。社先生、後よろしくお願いします」 「…お前もな」
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