#01 【魔剣】

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地面が隆起しながら男に近づいていき男を跳ね上げた。 ドスッ! 男は地面に落ち気絶する。 「やっと終わりましたか……もう少し遅かったら……」 クラナは男に法術と呼ばれるものを使い、男のイノセントを普通のイノセントに戻した。 クラナは、倒れている青年の方を見る。 「………え……」 クラナは青年の顔を見て驚く。 「ふっ……あなただったんですか……」 クラナは青年をおぶり街のギルドまで行った。 「すいませーん!!」 「どうぞ!」 ドアの奥から声が聞こえた。クラナはドアを押し、ギルドの中に入る。 「何のごようでしょう…………か」 ギルドの受付の男がこちらを見て驚く。 「久しぶりですね。ダルツさん。」 「お……お前クラナ……なのか?」 「はい!」 クラナは返事をするとおぶっていた青年を降ろす。 「倒れていたので、持って来ました。」 「アビス!!」 受付の男は、青年を見て驚く。 「では、私はこれで。」 クラナは、歩きながらドアに向かう。 「待ってくれクラナ!」 「なんでしょうか?」 「ギルドに戻る気はないのか?」 顔は振り向かず声だけがかえって来た。 「はい。」 「じゃあ、もし困った事があったら尋ねてくれ。いつでも力になってやる。」 「そのときはよろしくお願いしますね。」 クラナは受付の男に微笑した。 「あ、あと私が助けた事は言わないでおいてください。では、私はこれで。」 ドアを開けギルドから出て行った。
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