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地面が隆起しながら男に近づいていき男を跳ね上げた。
ドスッ!
男は地面に落ち気絶する。
「やっと終わりましたか……もう少し遅かったら……」
クラナは男に法術と呼ばれるものを使い、男のイノセントを普通のイノセントに戻した。
クラナは、倒れている青年の方を見る。
「………え……」
クラナは青年の顔を見て驚く。
「ふっ……あなただったんですか……」
クラナは青年をおぶり街のギルドまで行った。
「すいませーん!!」
「どうぞ!」
ドアの奥から声が聞こえた。クラナはドアを押し、ギルドの中に入る。
「何のごようでしょう…………か」
ギルドの受付の男がこちらを見て驚く。
「久しぶりですね。ダルツさん。」
「お……お前クラナ……なのか?」
「はい!」
クラナは返事をするとおぶっていた青年を降ろす。
「倒れていたので、持って来ました。」
「アビス!!」
受付の男は、青年を見て驚く。
「では、私はこれで。」
クラナは、歩きながらドアに向かう。
「待ってくれクラナ!」
「なんでしょうか?」
「ギルドに戻る気はないのか?」
顔は振り向かず声だけがかえって来た。
「はい。」
「じゃあ、もし困った事があったら尋ねてくれ。いつでも力になってやる。」
「そのときはよろしくお願いしますね。」
クラナは受付の男に微笑した。
「あ、あと私が助けた事は言わないでおいてください。では、私はこれで。」
ドアを開けギルドから出て行った。
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