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星になった犬を解放してやった俺は、ロリロリ娘がバイキングの食材を皿に盛って持ってくるのを待っていた。
…まぁ場所取りのようなものだ。
「お待たせしましたです。」
「おぅ、おか…え?り。」
何かよく分からないアクセントになってしまった。
「ちょ、無理だろその量は!!」
レイラが両手で(片手に一つずつ)持ってきた皿_基どんぶり鉢には「特盛」と表記されていた。
その大きさは「30分で完食できると料金半額!!」
などと宣伝されているものに等しかった。
俺は俗に言われる厨二用語の使用をすっかり忘れていた。
これが『霊羅の邪悪なる真実(レイラクオリティ)』か…
「ふぅ。」
レイラがそれらを机の上に置く。
俺はそれらの中身を覗いてみた。
ラーメン(色的に醤油)に…ラーメン(色的に塩)…
「…いや。無理だろ…」
「ほえ?何がですか?」
レイラが不思議そうな目でこちらを見つめてくる。
「18の!少女が!特盛ラーメン2杯!絶対無理でしょうが!!」
「…?」
レイラが頭の上にハテナを浮かべているが俺はまだ続ける。
「しかも!ロリロリ娘が!身長も!胸も!ちっちゃいのに!!」
「くはぁ…痛い所突かれましたです…」
レイラが銃で撃たれた時のような仕草をしてきた。
「_じゃ無いです。先輩は変態なのです。」
レイラがムスッとラーメンを見つめ、
「麺が伸びるので先にいただきますです。いっただっきまーすです。」
レイラが両手を合わせ、暗号のような言葉を発した。
『ますです』ってなんぞ。特性がミイラのヤツか?
「はぁ…」
俺が伸びきったラーメンの処理をするのかと思うと、自然と溜め息が出た。
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