凶悪なる少女の聖書案内

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「この旅館、こんなに人が居たんだな…」 といっても15人くらいだが。 「そんな事より早くいただきますしたいです。」 ロリロリ娘が席につく。 それに合わせて俺も椅子に座った。 「しっかし、シャンデリアとは…本当に統一感の無い旅館だな。」 「そうですか?」 ロリロリ娘はシャンデリアをまじまじと見ている。 「へいそこの彼女!俺の彼女に_」 その時、ロリロリ娘がイケメンに肩を掴まれた。 その横には冴えない男もいた。 「ならなくていいですから…すみませんね。」 冴えない男が苦笑いしながら謝罪してきた。 そのままイケメンを押してどこかに_ 「待て。」 行かせる訳がない。 二人が立ち止まる。 「貴様ら…名を何と言う?」 「俺は猫塚時雄!ところでそこの_」 「僕は狗濱星夜。よろしくお願いします。」 星夜と名乗った男が小さく頭を下げてきた。 「猫ナンパ(ネコナンパ)と星になった犬(ドッグイズスター)か。」 「違いますよ!なんですかそれ!!」 星になった犬が吠える。 「ふっ。もう貴様らに用は無い。さっさと飼い主の下に帰るんだな。」 俺が右手であっち行けと促す。 「いやいやいや!まだあなたたちの名前聞いてませんから!」 「誰が…名乗ると言った?」 「ッ_!」 どうやら反論できないらしい。 「まぁいい。我が名は朝霞麻螺矢(アサカマラヤ)。こちらが_」 「水橋レイラです。よろしくです。」 「…そういう訳だ。よろしくしてやってくれ。」 俺は目を錘ってふっと笑った。 「…お二人はどういった関係で?」 「先輩後輩だ。」 星になった犬が一歩後ろに下がり、 「えぇ!?親子じゃないんですか!?」 いや、せめて兄妹だろ…
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