髪から滴る水滴が涙に見えた

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「明日も部活頑張ってね。おやすみ。」 とりとめのない言葉を彼に送る。 時刻は0時を丁度まわったところだった。 数分も経たぬうちに携帯電話の メールを知らせる音が部屋に響く。 『もう寝ちゃうの?』 「私はまだ寝ないけど(^^) でも明日も部活でしょ?」 『そうだけど…。 もう少しメールしてたいな。嫌だ?』 嫌だなんて言うわけがない。 こういう所が彼のズルい所だ。 「嫌だなんて言うわけないでしょ。」 『そうだよな(笑)』 はたから見た私達は どういう関係に映るのだろう。 カップル? 仲のいいお友達? 私達はそのどちらでもなかった。 少なくとも私はそう思っている。 今の私達を型にはめることは出来ない。
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