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「か、一真落ちつけよ、付き合ってるって行っても今日のカラオケに付き合ってるって意味でその、なんだ……別に変な意味で付き合ってるとかじゃないんだよ。」
一真は黙ったままこっちを睨む。
一瞬怯むが俺は続ける。
「いや、この子がお前のお気に入りだって事は知ってるさ、だけどなこの子に言い寄ってくる男子が結構いてなそいつらをどうやって対処するか相談に乗ってたんだよ。」
「あ?カラオケで?」
ついに一真が口を開き始めた。
と思ったと同時に俺の肩に手を回し
「おい店出るから精算するぞ!」
だ、駄目だ。店から出たらその時点で俺は終わる……まずい。
すると彼女は何も考えていないのかとりあえず会計をしに行った。
馬鹿か……あいつは何も頭が回らない奴だな……。
俺は一真に引きずられるように店を出た。
…………終わった。
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