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11月12日----私はワクワクしながら朝を迎えた。昨日の優斗の悲痛な叫びと悲惨な姿が目に焼き付いて忘れない。
いつもの暗い気持とは違い声を高らかに
「行ってきま~す。」
こんな登校は何カ月ぶりだろうか。清々しく学校へ行ける日がくるなんて……いやまだ始まったばかりだ。
私は昨日の一件で緩んだ気持ちをもう一度絞め直した。
そして学校に向かう途中であちらこちらの登校中の生徒から同じ話が聞こえてきた。
昨晩の優斗と一真の一件である。
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