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「成績だってちょっと下がったくらいでそんなに悪くないし、少なくとも彩菜よりは上だしね。でもうちのクラスではどうやったって3番目にしかなれなじゃない。」
そうだ、うちのクラスには超秀才が2人いる。1年の頃から学年の1,2位を取り続けている。
「あの二人がいたらクラスで1位なんて無理なのよ!それなのに私の両親は常に1位を目指せの一点ばり!」
いつの間にか結子のグチみたいになってきている。そう思っていた矢先に。
「私はもう優等生でいる事に疲れたの!!せめて家の外ではバカをやらせてよ!……聞いてるの彩菜?」
「うん……聞いてるよ。」
「こんな風に私が悩んでるなんて少しも気づかなかったでしょ??相談したいのはこっちの方よ!……まぁ彩菜に相談しても何も解決しないけどね!」
これには少しカチンときた。
「で、でも結子だって私が何に悩んでるか分かんないでしょ?」
すると結子の口から思いもよらない答えが返ってきた。
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