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「はぁ…」
「26回目」
「なにが?」
「ため息!しすぎだっつーの」
「そんなにしてないよ…、はぁ……」
「…今のわざとか?わざとだろ」
とある居酒屋。
5人での仕事終わりは、だいたいこうやって飲みにきてる。
まぁ内容は毎回一緒なんだけど。
「だいたい、准くんも准くんだよ」
ピクッ─
名前が出るだけで反応する俺も俺か…
そいつの話しかしてないのに…
「修さんがいるのになんで相武さんにまで手出すかなー。つーか!あんたもなんで今の関係承諾してんだよ」
呆れたように言って、ほとんど空のグラスを弄る。
俺の好きな人は、同じメンバーの竹准。
いわゆるセフレ。
でも、竹准は修ちゃんと付き合ってる。
今の関係がおかしいことぐらい分かってる。
修ちゃんにも悪いとも思ってる。
でも好きだから。
ただそれだけ。その気持ちだけ。
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