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いつからこんなことになったんだっけ。
あぁ、俺が告ったときか。
あのときは、まだ修ちゃんと付き合ってんの知らなかったんだよな…。
─数ヶ月前
『ねぇ、竹准』
『ん?どうした?』
みんなが撮影中、楽屋で2人きりになった時にどうしても気持ちが抑えられなくて、告白してしまったんだ。
『あのさ……』
『だから何だよ』
『…っ、竹准が好、き…、俺と付き合って…?』
『……俺修くんと付き合ってんだよね』
『…っぁ、そっか、そうなんだ!ご、ごめっ、今の忘れて』
ショックだった。
もう終わりだと思って出てこうとしたら腕を掴まれて。
『…セフんなんね?』
まさかの返答。
だって、修ちゃんと付き合ってるんだよね?
それなのになんで…
しばらく固まってたら、腕を引っ張られて竹准の腕の中。
『なぁ、なれよ』
あのとき拒否すればよかったのに。
それが出来なかった俺は多分…、弱かったんだ。
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