後悔の渦

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─ 思えばいつも5人で連んでた。 高校から、気付けば仲良くなっていって。 何をするにも一緒だった。 臭いことを言えば、楽しいことも悲しいことも5人で、ってぐらい。 その中でも1人だけ、特に仲が良かった奴が。 それが、相武さんだった。 入学して暫くたった頃。 初めて話したその日から、君を知っていた気がしたんだ。 思えば人見知りのあんたと、人とあまり関わろうとしなかった俺があの日会話を交わしたのは奇跡だったのかな。 「しーの!」 「朝っぱからうるさいなー」 「それが俺のいいとこでしょ?」 「バカ」 「お前ら朝から元気だな」 何気ない日常。 俺らの日常。 それでも誰より一緒に居た。 君が居るのが当たり前。 自然と溶け合っていった2人。 そうやって、俺らは一緒に大人になっていった。 「かず!」 時間なんてあっという間で、俺らは付き合い出して5年が経っていた。 お互い社会人になって、忙しいけど充実した毎日。 結婚出来なくたって、子どもが出来なくたって、それでも幸せな2人での生活。 でもそんな生活は不意に終わりを告げたんだ。 .
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