67人が本棚に入れています
本棚に追加
根負けした俺は暗くなり始めた
道を歩きながら空を見た。
点々と少しではあるが星が輝きを放っていて、その光は俺たちを祝福していた。
オイッッ!!
これじゃあ泊まれるフラグが
立ってるみたいじゃないかよ!?
帰り道がいつもより長く感じる。
それはきっと俺はこんな態度を
取りながらも心では嬉しいから。
沙耶とこうして肩を並べて歩く
日々がとても新鮮に感じられた。
いくら新鮮とは言えども泊まる
シチュエーションまでは要らないと思うがな!!
もうすぐ9月も終わりを迎え
冬の訪れを感じさせる10月。
夏の暑さが恋しくなる季節に
入ろうとしていた。
「沙耶って……いつも薄着だよな」
まだ数回と言う再開であったが
いつでも沙耶は半袖にショートデニムだ。
「だって動きやすいじゃん」
沙耶はこう答えたが俺が聞きたかったのは、寒くないのか?と言うことだった。
最初のコメントを投稿しよう!