---出番欲しさに---

14/18
前へ
/41ページ
次へ
「……寒くないのか?」 「……あぁそういう事か! 気遣ってくれてるの?」 沙耶が少し意地悪そうな顔で 俺の顔を覗いてくる。 沙耶と俺の背丈は寸分程度しか 変わらない。 「気遣うのは当たり前…… それに……沙y『沙耶の事が大事だから……でしょ?』 沙耶の笑顔に見とれながら俺は 「ちょっとハズレ……大事じゃあなくて 大好きだ」 「あっそ」 しらけた目で沙耶はそう言って 「さっさと行って」 と言われた俺は早足に帰路に ついた…… 絶対にいいムードになると思ったのになぁ……
/41ページ

最初のコメントを投稿しよう!

67人が本棚に入れています
本棚に追加