---出番欲しさに---

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「そんな……どうして急にイタリア なんか行くんですか!?」 「イタリアにな…… デヴィッドシェフと言う凄い人がいるんだ!!もう俺は決めたんだ!!止めてくれるな啓!」 二人の討論に沙耶は何の興味も ないようでアイを見つけるとすぐにそちらに向かったようだ。 「……勝手にしてください」 俺はそう言って背を向けると 荘さんは荷物をまとめて扉を出た。 「荘さん!!生きて……帰って来てください」 ん?こんなシリアスなお話は この小説にはいらないんだよ? 「啓……俺はきっとお前の元に戻るさ」 「……」 俺はその言葉に無言で頷き、 荘さんはイタリアに向かって…… しかし荘さんはすぐに再び此方を振り向き、 「お土産何がいい?」 と言った…… せっかく作ったシリアス感台無しだな!! こんなシリアス中々ないよ!? 俺はその問いに 【美味しいイタリアン料理】 と答えた。 荘さんはかなり嬉しそうにして 今度こそ空港に向かった……
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