---出番欲しさに---

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そして突然の転校生に俺は言葉が出なかった…… 灰色の体皮。 後ろから見える尻尾。 何より入ってから俺をやたら 見てくる瞳…… なんでロールがいるんだよ!! 皆が絶句してるし!! 「皆さん初めまチ『ロール邪魔!』 ロールがお辞儀する寸前で 赤茶色の髪をなびかせた少女が 教室に入って来た。 うん……沙耶だね。 え?マジで!? 「今日から一緒に勉強する 神崎 沙耶でーす♪よろしく!」 あぁ……歓声が凄いよ。 もちろん男子からのね? 多分俺以外は釘付けってやつ。 女子は凄い形相で男子たちを 睨み付けるがその中で葵だけが 沙耶を睨んでいた。 沙耶もそれに気付いた様子。 「あっ♪真田さん?よろしくだけど私と啓の邪魔はしないでね?」 「ムカつく~!何で学校にまで 付いて来てんのよ!?」 葵は机をバンッと叩いて立ち 沙耶に指を指す。 「ダメ?一緒にいたいんだから いいでしょ♪彼女なんだし」 そうそう彼女だからね~…… あれ?俺って正確に告白した?
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