疑惑が確信へ変わる

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京都に着き私達はまず清水寺を訪れた。 清水寺は観光客で溢れ、天気も良くたくさん写真を撮った。 修学旅行以来の京都はとても新鮮で凄く楽しかった。 お土産やさんを回りたいと私の要望に翔は「いいよ。」と快く言った。 私はかわいいものが大好きで翔はいつも付き合ってくれていたけれど興味はない。翔の会社の人のお土産は私がいつでも選んでいた。 少し歩くとそこには和風のウサギのグッズが並んだお店があった。 「ここ入っていい?」 私が言うと翔は 「いいよ。俺もみたい」 と言った。 中に入ると女性向けのかわいいお店で私は翔を置いて夢中だった。 しばらくお店をみてから翔が暇にしてるだろうと翔のもとへ目を向けた。 翔は興味ないはずのウサギのグッズを探していた。 何でもないような光景だったはずだけど私の心が騒つく。 翔に聞いた。 「ウサギなんてどうするのぉ?」と極めて明るく。 「俺もウサギ好きなの」 と答える。 これが最初の違和感だった。翔がウサギに興味があるなんて到底思えなかったから。 そのあとお化粧品のお店に向かいそこで翔はギフトセットを見ていた。 翔は親に送るんだと言った。 どうしても翔が親に送るとは思えなかった。ただ何となく。だから翔が買う前に店を出ようと翔の手を引く。 あの時、とっさにそうしてしまった。
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