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送信メール。
小夏
小夏
みかちゃん
小夏
みかちゃん
みかちゃん。
誰だろう?中身を開けた。
目を疑った。
「俺、先に行くけどみかちゃんはゆっくり寝ててねーっ」
「もうすぐクリスマスだね。楽しみだね。早くクリスマスにならないかなぁ」 もっと前にさかのぼった。出会った頃らしいメールから。それは1ヶ月ほど前でちょうど京都にいく前だった。
翔は「んぢゃあ俺は京都に行ってくるね♪お土産買ってくるからね」
と送っていた。あの旅行で感じた違和感はすべて確信へと変わる。
ヨウスケくんのあの態度も納得する。
震えだした手を必死に押さえた。
浴室からは変わらずシャワーの音が響く。
私は呆然と立ち尽くす。
浴室のドアをバンっと開けた。
翔は驚き、私を見た。
私はどんな顔をしていただろう。
手に持っていた翔の携帯を翔に突き出し、
声にならない声で
「いつから浮気してた?」と言った。
怒りが込み上げる。身体中熱くなる。
翔はシャワーを出したまま泡だらけのまま動かない。
私は翔に頭からシャワーをかけた。
「早く出て!」
翔は「とりあえず出る」と答え体を流しシャワーから出た。
私は翔が服を着替える間に崩れ落ちた。
「何で……何で…」
それしか言葉が出ない。
翔は「ごめん」
と声にならない声で返す。
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