不安と嫉妬と執着

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翔はあのフォルダロックの事件の日以来、少し変わった。 私に共通の趣味をしようと何でも誘った。 ゲームも買ってくれた。 そして今まで以上に連絡もマメになっていた。 私は少し様子を見ていた。翔を疑いながらの日々はとてつもなく苦痛だった。 別れたら?といろんな友達に何回も言われた。 私も解っていた。翔は私が思っていた翔では無かった。卑怯で浮気性という事以上に私を幸せにしてくれていた翔が離れない。 執着なのか。もはや愛なんてわからない。 この頃から私に復讐という感情が走った。 誰かと付き合う、そして翔を捨ててやる。 復讐とはこんなにも人を愚かにするものだろうか。 私は翔と付き合う前に知り合った男性に連絡して何人もの男性とデートを重ねた。ドライブに行ったり、飲みに行ったり。 ユウタの家には何度も泊まった。一緒にお風呂に入り寝た。 他の男性とは体の関係は持たなかったが、彼氏はいないと嘘をついて思わせ振りな態度をとった。 けれど私の心はいつでも翔が離れない。 他の男性となんて会いたくもなかった。 深呼吸して無理矢理遊びにいっていた。 復讐なのか…… よくわからない だけど止めなかった。
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