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別れの時
短いコールでみかちゃんは出た。
私は「みかちゃん?」と聞いた。
受話器の向こうで戸惑う様子が目に見える声で「そうですけど…」の返答。
私は名前を告げた。
「今まで翔といたの?」
みかちゃんは
「うんいました」
との返答。
「今、翔が帰ってきたんだけどもしかして翔と浮気してる?」と告げた。
「っていうか3ヶ月前に付き合ったんですけど…」 と耳を疑う答えが返ってきた。
そのあと私は冷静に話した。私は翔とは長い事付き合っていて、1ヶ月前にみかちゃんとは切ると言われて許した事。全て話した。彼女は何も知らなかった。彼女は被害者だった。
3ヶ月もの間、きっと翔の事をもの凄く忙しい彼氏だとでも思ってたのだろうか。
彼女は今まで数える位しか会っていないと言った。
とりあえず翔と話したいと言われたが翔はシャワーに入っていると告げると彼女は電話を切った。
呼吸が荒くなり苦しくなる。息が出来ない。息の仕方を思い出せないようなそんな感覚。
とりあえず外に出て呼吸を落ち着かせるまで真冬の氷点下の中に半袖で過ごした。
しばらくして部屋に帰る。翔がちょうどシャワーから出てきたとこだった。
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