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カズと付き合って3ヶ月位たった頃、お互いに実家だった事もあり2人で同棲をしようと安いマンションを借りた。
カズはその頃、転職をしたいと言ってきた。
でもカズはしたいとはいうものの動かない。
カズはいつもそうだ。甘い。いつまでも理想しかない。
そんなカズが頼りなく思えていた。
でもカズは毎日会いにきたしすでにこの頃の私にはもう一人になるなんて考えられなかった。
カズには何も言わなかった。私が私を出せないままそんな付き合い。
やがて2人の生活が始まり、カズのどうしようもなさがやけに目につく。
カズがなんだかわからなくなった。
そんな中、翔からメールがきた。
「久しぶり。また時間が合ったら飲みにいこーね」
私はわかったよ。とだけ返信した。
翔に会いたい。でもこの気持ちはしまわなきゃ。そう思った。
カズとの付き合いが半年以上になった頃、私達はついにすれ違い始めた。
カズはよくわからない。私に隠れて風俗にもいっていた。
カズに抱かれるのが嫌になった。
最初の頃のあのトキメキはもうなかった。
私は逃げた。カズと向き合う事から逃げた。
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