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サギは唐突に切り出した。
その真っ直ぐに向けられた表情は、聖者のようにも感じられる。
「俺は生きた意味を、自分なりにでもいいから納得したいんだ。そうじゃなきゃ、生きている意味がないだろ?」
「俺はずっと、その答えを探していた。だが、一人じゃ答えがわからないんだ」
「君にも、解けない問題なんてあったんだな」
「そりゃ、あるさ。人間なんだからな。いくら知ったつもりでいようと、世界は到底人間に解明出来ないもので満ちている」
その口ぶりは自信に溢れていた。
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