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この部屋も、最初友達と借りていたのに、友達に女ができて出ていったまんまだし。
コンコン コンコン
ドア、叩いてるけど、インターホン鳴らせよ(笑)
「は~い!」
俺は久しぶりに会う和に、ドキドキしていた。
ガチャ
ドアを開けると、リュックに両手いっぱいの荷物を持っている……和?
荷物がやたら大きく見えるほど華奢な体に、真っ白い肌。
その茶色のサラサラの髪は………
「和?」
「うん。インターホン鳴らないよ。フフ」
そう言う和は、あの時のまま、いや……とても綺麗になっていた。
…って、男に綺麗って、どうよ?
でも、その言葉がぴったりだったんだ。
俺は何だか、緊張して言葉がうまく出てこなかった。
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