come back home

5/16
前へ
/48ページ
次へ
この部屋も、最初友達と借りていたのに、友達に女ができて出ていったまんまだし。 コンコン コンコン ドア、叩いてるけど、インターホン鳴らせよ(笑) 「は~い!」 俺は久しぶりに会う和に、ドキドキしていた。 ガチャ ドアを開けると、リュックに両手いっぱいの荷物を持っている……和? 荷物がやたら大きく見えるほど華奢な体に、真っ白い肌。 その茶色のサラサラの髪は……… 「和?」 「うん。インターホン鳴らないよ。フフ」 そう言う和は、あの時のまま、いや……とても綺麗になっていた。 …って、男に綺麗って、どうよ? でも、その言葉がぴったりだったんだ。 俺は何だか、緊張して言葉がうまく出てこなかった。
/48ページ

最初のコメントを投稿しよう!

295人が本棚に入れています
本棚に追加