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「…そうか」
話を聞き終えた雪音は思ったよりも落ち着いた声音だった
「鳳凰はお前に託したのだな」
琥珀と、俺が持っている家紋に視線を向けながら雪音が口を開く
「私は、この方は信頼できると思います。鳳凰家を任せても私は構いません」
「ちょっと待ってくれ」
そこで俺は口を挟んだ。このままだと俺が当主にされてしまいそうだったからだ
「どうしました?」
琥珀は首を傾げながら、不思議そうな表情で俺を見ている
「俺は確かに、鳳凰から名前と鳳凰家を任せられたが…俺が当主になるのか?」
「はい、すでに貴方は鳳凰とゆうこの家を継ぐ為の絶対にして唯一の条件である、現当主から名前を受け継ぐを満たしているので貴方以外は、例え妹の私であっても当主にはなれません」
「そうなのか」
この名前には、それほどの重みがあるのか
そう心中で思い、俺は頷いた
「俺が当主になろう」
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