VOL.1

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先日、母と二人で整骨院に行きました。 といっても、私は送り迎えだけなんですが… 『ありがとうですな!じゃあちょろっと行ってきまーす!』 車から降りてカバンをゴソゴソし出した母… 『あじゃー!!』 窓を閉めていても聞こえてくる大声。 …あぁ~何か忘れ物か?? 『どしたの?』 『保険証忘れたですなー』 やっぱり… なんで家出て来る前に確かめないのよ… 『どうする?取りに戻る?』 『面倒臭いからぴっか保険証今持ってない?』 『は?持ってるけど何?』 『貸して!!』 何言いだすかと思ったら… 私の保険証で病院行くつもりなわけ? 『は?何言ってんの?私の持って行ったって使えないよ?』 『そんなの知ってまーす』 じゃあなんで始めからそんな事言うんだよw 意味わかんないし… ちなみに母と私は、この時は既に所帯が違うので保険証は完全に別です。 『取り戻るから、取り合えず車乗りなよ』 『私にいい考えがあるから、ぴっか早く車降りて!早く!』 だーかーらー!! なんなんだよ!もう! イライラする… 《バタンッ》 取り合えず言われた通りに車を降りる。 『…何?』 『いいからいいから』 私の腕を掴みグイグイ引っ張り、整骨院のドアを開けた母。 いったいどうするつもりなわけ? 次持ってきますとか言うわけ?
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