招かれざる客

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「佐和ちゃん、さすがの僕も限界なんだけど……」  苦しそうな顔で肩を震わせる陸人に至って冷静に返す。 「……陸人。この作品に18禁要素は必要ないわ」 「はいぃぃぃっ!? 意味がわからないんだけどーっ!?」  女の子にそれを言わせるなんて、と思いながらも善意の固まりである私はすらすらと答えてあげる。 「……“限界なんだけど”つまりそれは、もうイ――」 「恥を知れぇぇえ! 佐和ちゃん、佐和ちゃんは女の子なんだよ! 悲しいけど女の子なんだよ! だから、もう少しだけでいいから自重しようっ?」 「……必要性を感じない」 「感じてよ!」  ……あ、また。 「……18禁……」 「佐和ちゃん、もう喋らないでいいよ……」  乾いた笑い声を上げながら、陸人は肩を落とした。
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