招かれざる客

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「先生~、何か言ってやってくださいよぉ~」 「俺は今忙しい。それに男が泣きつくな。鬱陶しい」  ソファーで書類を確認してる先生に、目も向けずにしっしっと冷たく追い払われて陸人も涙目だ。 「うっわ、この家酷い人しかいないっ……! もうご飯作らないんですから!」 「それが陸人の仕事だろうが。途中で放棄すんな」 「僕の仕事は先生の助手ですから! 先生が何もしないから、仕方なく僕が住み込みでしてるだけなのにっ」  ……あ、そうだったんだ。家政夫なんだと思ってた。
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