黒い猫

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 髪を乾かし終えると、即座に脱衣所を出て、すぐ前のドアを開く。  その部屋は予想通りリビングで、中を見回すと四人掛けのテーブルに陸人が料理を並べていた。  おいしそうな匂いに釣られるように、ふらふらと近付いていくと、足音に気付いたのか陸人が振り返った。 「あ、ちゃんと乾かしたみたいだね。じゃあ、ここに座っててくれる?」  それに頷いて席につくと、改めて部屋を見た。
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