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「ごめんね」
「どんだけ掃除すんの」
「20分」
「長っ!!」
まぁ、僕は先帰っててって言ったんだけど。
なんてちょっとした愚痴は言わずに靴をはき、夕日がさす学校を後にした。
「Red diamondのこと、みんなから聞いた?」
「ううん。だってユウリみたいにまた馬鹿にされそーだし」
「いやまず知らないことにビックリされるだろーね」
「てかそろそろ教えてよ!何なのそれ」
勿体付けるように微笑むユウリは人差し指を立てて
「1つだけ、お願い聞いてくれたら教えてあげる」
と言うもんだから、何だアイスとかお菓子とか奢れ的な感じか。とすっかり油断したのがいけなかったんだ。
ていうかまず、ユウリの微笑みには気を付けなきゃいけなかったんだ。
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