9/10
前へ
/17ページ
次へ
……は?と思った。 だけど実際「は?」すぎて言葉にはならなかった。 でもそんなの関係ないみたいに、ユウリはニコニコしてて聞くのに少し戸惑ってしまった。 「…何?」 「Dark Roadに行こう!」 「……何言ってんの?」 「だーかーらDark Roadに」 「違う!言葉は聞こえてる」 「…んじゃどういう意味?」 「そのまんま。『何言ってんの?』って事。意味が分からない」 「…意味?Dark Roadに行こうって意味なんだけど」 「そこが分かんない。何?Dark Road?肝試しがしたいの?」 「違う。別にフツウに行こうって言ってるだけじゃん」 「Dark Roadに?フツウに?……意味分かんない」 「『意味分かんない』意味が分かんない」 「何でDark Roadなの?何いきなりDark Roadとか」 「前から行きたかっただけ」 永遠と続きそうなその会話は、段々と刺々しくなっていて 2人の空気は重くなったように思う。 でもそれが当たり前なのかも知れない。 こんな話をしてる以上、この状況は当たり前なのかも知れない。 "Dark Road"の話なんかしてるからなのかも知れない。  
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!

412人が本棚に入れています
本棚に追加