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……は?と思った。
だけど実際「は?」すぎて言葉にはならなかった。
でもそんなの関係ないみたいに、ユウリはニコニコしてて聞くのに少し戸惑ってしまった。
「…何?」
「Dark Roadに行こう!」
「……何言ってんの?」
「だーかーらDark Roadに」
「違う!言葉は聞こえてる」
「…んじゃどういう意味?」
「そのまんま。『何言ってんの?』って事。意味が分からない」
「…意味?Dark Roadに行こうって意味なんだけど」
「そこが分かんない。何?Dark Road?肝試しがしたいの?」
「違う。別にフツウに行こうって言ってるだけじゃん」
「Dark Roadに?フツウに?……意味分かんない」
「『意味分かんない』意味が分かんない」
「何でDark Roadなの?何いきなりDark Roadとか」
「前から行きたかっただけ」
永遠と続きそうなその会話は、段々と刺々しくなっていて
2人の空気は重くなったように思う。
でもそれが当たり前なのかも知れない。
こんな話をしてる以上、この状況は当たり前なのかも知れない。
"Dark Road"の話なんかしてるからなのかも知れない。
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