質疑応答

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声が言った。じゃあ、と僕は質問する。 「僕のご主人様はどこですか?」 声が優しく笑った。 「お前の隣で死んでるじゃないか。」 ああ、そうか。白い部屋は棺か。思い出した。僕はアンドロイドで、だから、主人と生死を共にする。口を動かす度に機械音が聞こえる。そして、外はきっと火葬場で棺の中の僕と主人の体を焼いているのだ。だから焦げ臭い。 「ああ、マス…た、ぁ。」 横を向いた。爆発音が首で鳴り、砂嵐が目の前で暴れる。マスターの顔は見えない。暗くなる寸前で真っ赤な文字が浮かび上がった。 「ERROR」 最後までマスターの顔は見えなかった。
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