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『長ぇよ!!何だよ!!あの校長のスピーチ!!くっそ!!この前の終業式より進化してやがった!!』
やかましい声が飛ぶ。その犯人は葵だ。
『まぁまぁ、校長もああいう式では校長らしくしないといけないからな。仕方ないさ』
いなすように洋平が言う。
『大人だなお前は…はぁ…何かもうめんどくさいわ。今日授業無くて良かったわ』
始業式の後はホームルーム。これからの事の展開なんかがあって、それが終われば解散。
『てか葵、めんどくさいとか言ってていいのか??このクラスにはあの、秋山さんがいるんだぞ??』
『わかってるよ。だから早く帰りたいんだ。この幸せの余韻に浸ったまま、俺は幸せな気分で寝るんだ。』
洋平が首を傾げた
『終わってもまだ昼なんだが』
『緊張して眠れなかったのは、ここだけの秘密だ』
そういえば葵の目の下にクマができていた。
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